対人援助を考える。

対人援助の仕事を通じて考えたことの備忘録です。

公認心理師試験に向けて~認知症

公認心理師受験に向けた勉強を始めましたが,「国会試験の王道は過去問」ということで,ざっと見ているところです。今は,今年行われた第2回試験の問題を取り上げ,詳細に解説している,「公認心理士・臨床心理士の勉強会」というサイトを見ています。

https://www.public-psychologist.systems/

こんなに充実したサイトが無料で見れるなんて,ありがたい時代になったものです。第1回試験を詳細に解説した本が何冊も出ており,1冊の本としてまとまっている良さはあるものの,ネット上に同等の充実した解説があるので,いずれ売れなくなるのでしょう。

過去問を見ている中で,認知症に関する問題が随分と出題されていることが分かってきました。医療現場での経験がないため,あまり知識がない分野です。以下,覚書として,認知症のポイントになりそうなところをまとめてみます。

 

認知症の症状は,中核症状と周辺症状(BPSD)に大別される。中核症状は,記憶,判断力,問題解決能力,実行機能,見当識の障害,失行・失認・失語であり,周辺症状は,幻覚や睡眠障害などの心理的な症状,暴言・暴力,徘徊などの行動的なものがある。認知症の種類は,アルツハイマー型(最も多く,女性の方が多い。記憶を中心とする認知機能の障害から進行していく。言語機能や運動機能はあまり目立たない),血管性(脳血管障害により発症。記憶障害は少ないが,感情が変わりやすい。男性に多い。),レビー小体型(アルツハイマー症状とパーキンソン症状の併存が多い。アルツハイマー型の次に多い。遂行機能や注意の障害が目立つ),前頭側頭型認知症(ピック病が代表例,被影響性,反社会的行動が見られ,記憶などは比較的保たれる)がある。アルコール依存症による認知症(ウェルニッケ症候群~運動障害,意識障害コルサコフ症候群~記銘力障害,作話,見当識障害など。記憶の保持ができる点について過去問に出た)もある。アルツハイマー型,レビー小体型では,抗認知症薬を用いる。回想法やリアリティオリエンテーションといった心理的アプローチが用いられる。

 

上記は最低限の知識であり,脳のどこが障害されているかも覚えておいた方が良いでしょうし,薬の名前やアセスメントのための検査も覚えておく必要があります。まずは,上記の内容を繰り返し頭に叩き込みたいと思います。

 

試験範囲が広いですが,幅広い分野に関してある程度体系的な知識を身に付けるためには,良い機会と考え,勉強に励みたいと思います。